KDDIのARPU(ケータイ一端末の売上高)
前回ブログのDoomoに続きKDDIのARPUも調べて見ました。
音声ARPUが10年弱で1/3程度に著しく低下しています。
その逆にデータARPUが1.5倍ほどになって音声ARPUの減少を補っています。
またKDDIも12年からスマートARPU(IR資料では付加価値ARPU)を導入し年々少しずつですが増加しています。
グラフでは2012年から総ARPUが増加いますが実際の総ARPUはほぼフラットです。(表参照)
これは割引ARPUを加算していないためです。(2015.3で-1040円の値引き)
また、KDDIでは2015年からKPIをARPU(ケータイ一台あたりの売上)からARPA(顧客一人あたりの売上)に変更しました。
これはケータイだけでなく、光回線やケーブルテレビなどと抱き合わせて販売している事と整合します。
グラフを見ると、ケータイ料金が頭打ちなので当然ですね。
ARPUの詳細をグラフにし切れなかったので表も載せておきます。
次に契約件数の推移です。
ドコモと同じく右肩上がりですね。
最後に総合ARPUと契約件数から売上を計算しました。
(KDDIの会社全体の売上の一部の概算です。ご注意ください。)
この計算ではケータイ端末だけでの売上は10年で変わってない事がわかります。
下の図はついでなのでKDDI全体の売上推移をホームページから引用しました。
2006年から2016年の間に1兆円以上の売り上げ増が見られます。
上の図からこの増加分はケータイ端末以外の売上と言う事になります。
KDDIの全体の売上
KDDIはケータイ端末あたりの販売ではなく、ジェイコムや光など他のサービスと合わせて販売する事に注力するようになってきています。
その傾向が売上分析で数値として理解できます。