ハードオフの営業利益率が10年前と比べて低下した理由を探る
前回のリユース企業の財務比較で気になったハードオフの営業利益率の大幅な低下について調べて見ました。
各年度の有価証券報告書を見ていくと面白いデータがありました。
下の表をご覧ください。
こちらの表は有価証券報告書に記載されたセグメント情報をまとめたものです。
ハードオフは二つのセグメントに分かれていて、一つは直営店を運営するリユース事業、もう一つがフランチャイズ加盟店を統括するFC事業です。
この表が多くを物語っているわけですが、結論をいうと営業利益率の低いリユース事業の比率が高まっているのが営業利益率低下の直接の原因となっているようです。
10年間でFC事業部の売上と営業利益(OP)が10%程度しか変動していない、一方でリユース事業は売上、営業利益(OP)ともに2.5倍弱と大きく変動しています。
各セグメントのセグメント利益をセグメント売上で割った値は、リユース事業でおよそ15%、一方FC事業では70%になります。
FC事業はハードオフにとってはキャッシュカウとなっていることがよくわかりました。
各社の財務比較でハードオフの営業利益率が高いのは、フランチャイズ形態のビジネスをしていたからなのですね。