ヤフーとLINEの研究開発費をGAFAと比べてみた
先日ヤフーとLINEの統合が発表されました。
今朝のNHKニュースで「欧米の大手IT企業との競争で研究開発費が全く間に合わないのが、統合の大きな理由。一桁以上の差がある。」と話されていました。
1. 研究開発費の日米比較
実際にどれくらいあるのか気になったので調べてみました。
グラフにしたものが以下になります。
図1. 日米IT企業の研究開発費比較
比較対象として日本企業からヤフー・メルカリ・LINE(図では日本企業としてわかりやすいように日本語表記してます)・楽天を挙げました。
これらは電子決済をやっている会社です。あとdポイントのドコモも入れたかったけど多すぎと思い今回は入れていません。
欧米の企業からGAFAであるAlphabet(旧Google)・Amazon・Facebook・Appleを挙げました。為替レートは108円/$として日本円で表示しています。
お分かりの通り研究開発費の比較でいえば全く勝負になっていません。2桁以上の開きがあります。差がありすぎて日本企業はゼロ軸にピッタリです。
一つ注意点としては会計基準が日米で違うために研究開発費の計上科目が米企業の方が多いかもしれません。(詳しい方が読者にいらっしゃれば是非ご教授ください!!)
2. 純利益の日米比較
次に純利益の比較グラフも作成してみました。研究開発の余力を見るためです。
図2.日米IT企業の純利益比較
こちらも研究開発費同様に米企業の圧勝です。純利益でも2桁の差があります。
GAFA恐るべし!!
投資余力としても米企業が圧倒的に余裕があることがわかりました。
3. まとめ
ヤフーとLINEの統合をきっかけに日米IT企業の研究開発費と純利益をそれぞれ比較してみました。結果は米企業の圧勝となりました。
グローバルな競争下で日本の企業に勝ち目はあるのでしょうか。もちろん研究開発費が多ければ勝ちというわけでもないのですが、今後も注目していきたいです。