しょくにんの長期投資

長期的な視点で投資について日々考えている事を綴っていきます。

日本の世代別テレビ&ネットの利用時間をグラフにしてみる - 世代別の差がかなりある!!

 

1.日本の媒体別広告費の推移

メディアレーダーという情報サイトで旧来型の広告媒体が減少する中、インターネットの広告費が群を抜いて増加しているグラフを見つけました。

 

https://media-radar.jp/contents/wp-content/uploads/2019/03/ad_cost.png

図1. 日本の主要媒体別の広告費推移(Webサイト メディアレーダー様より引用)

 

 

スマホの普及など直観的な感覚とあっているように思うのですが、世代別の媒体別利用時間が気になったので調べてみました。
 

2.世代別の各媒体の平均利用時間

ググってみると早速、情報通信白書なるものを見つけ以下のグラフが記載されていました。こちらは世代別の各媒体の一日の平均利用時間(平日・休日)になっており、利用していない人も含めた平均時間となっています。

http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h30/image/n5205010.png

図2. 主なメディアの平均利用時間29と行為者率 (平成30年情報通信白書より)

 

ざっと見てみると年配世代はテレビの利用時間が長く、若年世代はネットの利用時間が長いことがわかります。

また、年配世代は利用時間の年増減が小さいですが、若年世代は年増減がテレビ・ネットともに大きいことが読み取れます。

 

 3. 世代別の一人当たりテレビ&ネットの年間利用時間

ここからは影響度とわかりやすさを考慮してテレビ(リアルタイム視聴)とネット利用のみに絞っていきます。
図2では平日・休祝日の値をベースに年間の一人当たり平均利用時間を計算してみました。

図3. 世代別の一人当たり年間利用時間(h)

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図3. 世代別の一人当たり年間利用時間(h)



 世代が違うとテレビとネットの利用時間がずいぶんと違うのがわかりますね(^^)。
60代のテレビ視聴時間がすごいですね。退職された人たちがテレビを見て過ごしているのかもしれません。

 

4. 日本人の世代別テレビ&ネットの年間総利用時間

次に一人当たりの利用時間と日本の世代別人口を乗じて日本人のテレビとネットの総利用時間を求めてみました。
というのも下の人口ピラミッドを見て頂ければわかる通り、世代毎に人口ボリュームが異なるためです。

https://jp.gdfreak.com/chartimage/jp0100500000010/jp010050000001000000_7.png

図4. 2020年の人口ピラミッド(予測) (webサイト GD Freak! 様より)

 

 人口データ2013 / 2015 /2017とそれぞれ以下の数値を使わせて頂きました。

 

www.e-stat.go.jp

www.e-stat.go.jp

 

www.e-stat.go.jp

 

以下が日本人の世代別の年間総利用時間となります。単位が百万時間となっていますのでご注意ください。
詳しくは説明していませんが、若年世代の人口が少ないため、平均時間に比べて年配世代の値が大きくなっています。

個人的には以下の点が目に留まりました。
①テレビは年配世代が大きなボリュームとなっている。
②テレビは若年世代の減少が著しい。
③ネットは若年世代が大きなボリュームだが、全世代を通じて利用時間が伸びている。

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図4. 日本人の世代別テレビ&ネットの年間総利用時間

図4.から今後について言えそうな事ですが、テレビに関しては10年後には今の60代が健康寿命を超えてき始めるのでテレビの広告市場は著しく減少するかもしれません。
ネットに関しては現在は新しいサービスが次々に出てきておりこれだけではなんとも言えません。

 5. まとめ

ネット広告費の増加が気になったので、テレビとネットを比較して世代別の利用時間をグラフにしてみましたが、世代によって利用時間が大きく異なることがわかりました。
広告ビジネスに関わる場合は世代の分析がかなり重要かもしれない!!ということをグラフを作りながら感じました。
個人的にはネット関連銘柄の投資しているので今後はネット関連について深堀していけたらと思います。