Alphabet (旧Google)の決算(2019) - YoutubeとGoogle Cloudが遂にセグメント公開。
Alphabet(旧Google)の2019年決算が公開されたのでザックりまとめて見てみました。
昨年の記事はこちら
Alphabet (旧Google)の決算書を読む - PL & Revenues(売上)のセグメント - しょくにんの長期投資
Alphabet (旧Google)の決算書を読む② - セグメント別のRevenues詳細 - しょくにんの長期投資
PL
PLの推移を見てみます。
図1. PL Transition
RevenuesのYoYが18.3%、そしてNIのYoYが11.3%となっています。
相変わらずの成長率ですね。
PLのコスト構造はほとんど変わらず推移しているので、マーケットが順調に成長しているのだと考えらます。
Segment Revenues
次にセグメント別のRevenuesを見てみます。
図2. Segment Revenues
注目すべき点として2019年からセグメントの変更によりYoutube adsとGoogle Cloudがセグメントとして分離されました。(表1.参照)
表1. 2019 Segment changes
これによってYoutubeとGoogle CloudのRevenuesが独立して見れるようになりました。
数年前からAlphabetの次の主力コンテンツとされていたYoutubeとGoogle Cloudが本格的に財務貢献するフェーズに入ってきたようです。
図3.をご覧ください。Youtube adsのYoYが直近2年で約35%、同じくGoogle Cloudは45%以上となっており凄まじい勢いで成長していることが確認できます。
留意点とてYoutubeは広告収入のみで課金額はYoutube adsには含まれていません。
図3. Revenues of Youtube ads & Google Cloud
開示はしてなかったけど数年前からYoutubeとGoogle Cloudが成長しているといわれていたのでやはりなっという感想です。
2019年の後半あたりから本格的にタレントがYoutuberデビューし始めたし、Cloud市場もIT&AI関連でますます伸びそうなので筆者的にはかなりポジティブですね。
GAFAへの政治的な圧力は強まりそうですが、これまでの制裁金の負担額が財務的にはそれほど大きくなさそうなので(PLの「Europian commission fines」を参照)、意図的な不正がない限りそれほど心配しなくていいんじゃないかとおもってます。
まとめ
ざっくりまとめると以下のことが確認できました。
- 全社Revenuesは堅調に推移している。
- PLの収益構造は変わっていない。
- 新しいセグメントとしてYoutube adsとGoogle Cloudが開示された。
- 大方の予想通りYoutube adsとGoogle Cloudの成長率が高い。
筆者のポートフォリオの主力でもありますし、今後も腰を据えてウォッチしてき行こうと思います。
いやー、それにしても読み通りYoutubeとGoolge Cloudが貢献してくれてるよー、しかも今後も伸びそうな予感!
Youtuberとエンジニアの皆さんには引き続き頑張っていただきたいです(^^)b。