Docomoの営業成績の詳細を調べてみた
仕事で大手携帯会社について調べる機会があったのでまとめておきます。
資料元はNTTDocomoの有価証券報告書になります。
有報ではKPIとしてARPUと総契約件数が目に付きました。
(他にも契約純増数やMNP(他社からの乗り換え増減契約数)などがありました。)
有報によるとARPUは一契約あたりの契約者の月の支払い額になります。
(Average Revenue Per User)
図①をご覧ください。
図①
ARPUは音声、パケット、スマートに分かれていて、それぞれの年推移がわかります。
傾向として、総APRUは減少傾向で特に音声ARPUがかなりの割合で減少しています。
また、その逆にスマホに関わるサービスが伸びてきています。
(13.3年度からスマホサービスを項目に加える変更がありました。)
世間ではキャリアの通信料が高いと批判を浴びていますが、年々料金が低下しているのは間違いないですね。
図①音声でお金がとれなくなっているのを如実に物語っていますね。
次が契約件数です。図②をご覧ください。
こちらは堅調に増加しています。
図②
①②から単価(ARPUの事)が減少し、数量でそれを補っているのがわかるかと思います。
最後に契約件数とARPUから売上げを見積もって見ます。
図③をご覧ください。
図③
単価減を契約増で補っていますが、トータルでは減少傾向にあります。
注意して頂きたいのはこの売り上げには端末販売やその他周辺事業の売上が入っていないことです。(また次回調べて紹介します。)
今回紹介した契約からの売上は全体の70~80%を占めています。
今回はざっと書きましたが業界全体、KDDIやSoftBankのARPUや契約件数もまとめて行きたいと思います。
他のKPIも紹介出来たらと思います。
キャリアとお仕事される機会がある方には少しはお役に立てるかもしれません。
世代別貯蓄額を見てみた
世代ごとの世帯収入と貯蓄額について調べてみました。
ガベージニュースさんが高齢福祉白書のデータをグラフに起こしてくれていたので引用させて頂きました。
ありがとうございます。
http://www.garbagenews.net/archives/2000143.html
私は現在30歳です。
これを見て自分も60歳になる頃には2000万円の貯蓄をすることができるのだろうかと感じてしまいます。
ですが注意したいのは、このデータは2014年現在のもので、50歳以上の方々はバブル以前の高度経済成長の恩恵を受けている事です。
ですから経済状況が異なる中、今20~30歳の人達に同じような資産形成ができるかと言うと難しいでしょう。
貯蓄率の傾向を見てみると、所得の絶対額の減少と合わせて貯蓄率が十数年前から急激に落ちています。(↓図参考)
2013年は貯蓄率がマイナスになってしまいました。
また、貯蓄をすればよいという訳ではありません。下の図を見てください。
預金にかかる金利の推移です。
http://www.monex.co.jp/AboutUs/00000000/guest/G800/new2008/news812a.htm
90年までは5~6%の利息がついていました。
これは12-14年で金額が倍になる数字です。今では考えられません。
収入が増えない+金融環境がマイナス金利の導入など悪すぎです。
それにしても若年世代は社会福祉負担が加速度的に増えるなかで、どのように財産形成して行けばいいんでしょうか。