ケータイ各社のセグメント別売上と営業利益
ケータイ3社のセグメント情報を見て行きたいと思います。
先ずは各社のセグメント別売上と営業利益を紹介します。
データは2016.03期のもので、ソースは各社の有価証券報告書です。
セグメント名にばらつきがありますが、KDDIの通信事業はパーソナルセグメントです。
図1 Docomoのセグメント別売上と営業利益
百万円 | 通信 | スマートライフ | その他 |
売上 | 3,698,900 | 504,100 | 359,300 |
営業利益 | 708,900 | 46,500 | 27,700 |
図2 KDDIのセグメント別売上と営業利益
百万円 | パーソナル | バリュー | ビジネス | グローバル |
売上 | 3,503,255 | 271,763 | 632,032 | 294,409 |
営業利益 | 656,584 | 73,803 | 61,436 | 32,145 |
図3 SoftBankのセグメント別売上と営業利益
百万円 | 国内通信 | スプリント | Yahoo | 流通 |
売上 | 3,144,650 | 3,871,647 | 652,031 | 1,420,416 |
営業利益 | 688,389 | 61,485 | 222,787 | △ 1,284 |
各社ともにメイン事業は国内の通信が利益母体になっているのがわかります。
国内通信事業の比較
通信事業では各社、音声通話料からデータ通信料、そしてコンテンツ料へシフトして行っているのは共通で以前のブログで紹介した通りです。Docomo,KDDIではセグメント分けも行っています。
違いの一つはセット販売。KDDI,SoftBankはインターネットと、KDDIはさらにケーブルテレビをセット販売している事です。
違いのもう一つは格安スマホ。SoftBankがYahooモバイルを積極的に販売している事でしょうか。
それ以外の事業
KDDIはミャンマーで積極的な展開を行っており、グローバル事業の売上が伸びてきています。
SoftBankは米スプリントを買収したことで、他二社とは売上構成が全く異なっています。
ただ、営業利益でみると今のところスプリントは全くと言っていいほど貢献できていません。
SoftBankは他にもYahoo!Japanを保有しているのでその売上と営業利益が計上されています。
流通事業もある様ですが、今回はスルーします。
Docomoは今現在は目立ったその他事業は在りません。国内通信の一本足体制ですね。